2007/10/17

子供と肥満 2

子どもの糖尿病の問題は深刻さが明らかになってから

まだ日が浅く、社会に十分受け止められていないのが現状です。


現在、18歳未満の2型糖尿病患者は3000~4000人と、


予備軍を含めると1620万人いるといわれる大人と比較すると


大幅に少ないですが、横浜市立大・菊池准教授は


「一部の子どもだけの問題ではない。この20~30年で


子どもの2型糖尿病の発症率が2~3倍に増えたとするなら、


今の子どもが40代になる約30年後には『1620万人』も2~3倍に増える危険性がある」


と強調しています。




2型糖尿病の子どもの増加は肥満児の増加と深い関係があるといわれています。



いうのも、駿河台日本大病院の浦上達彦講師らが東京都の学校検尿で


2型糖尿病が見つかった2332人の小中学生を調査したところ


2332人の小中学生の84%は肥満度20%以上の肥満児で、


特に49%は肥満度40%以上の高度肥満児だったからです。




文部科学省の06年度学校保健統計調査によると


10~17歳の肥満児は各年齢とも10%を超え、


25年前の6~7%に比べて太り気味の子どもが増加しています。




太り気味の子どもが増加している背景は


朝食を食べず、ファストフードなどによる脂肪の過剰摂取、


室内での遊びの増加による体を動かす機会の減少、


塾通いなどで夕食を食べるのが遅くなっていることなどがあるといわれています。



一方、特に太っていないのに2型糖尿病になる子どもも少なくありません。


東京女子医大・内潟安子教授らの調査によると


親が糖尿病や3代続けて糖尿病など家系で患者が多いほど発症年齢が低くなり、



肥満でなくても発症する人が多いという傾向が明らかになりました。


ただし、遺伝だから必ず発症するというものではなく、


生活習慣が加わることで発症するといわれています。




私たち子どもを持つ親は子どもを糖尿病にさせないためにも


子どもの生活習慣を見直し、栄養バランスを考えた食生活を心がけることが大切なのです。

2007/10/16

子供と肥満

国連は2006年12月糖尿病の撲滅を目指す決議を採択し、

糖尿病をエイズと並んで国際社会が立ち向かうべき重要課題と位置づけました。


子どもの糖尿病が今、世界的に注目されています。

というのも小児期に起きることが多い1型糖尿病だけでなく、

食事や運動など生活習慣とのかかわりが深い2型糖尿病が増えているからです。

かつては子どもの糖尿病といえば1型糖尿病がほとんどで、

子どもの2型糖尿病は少ないと思われていました。


ところが、東京女子医大糖尿病センターが1型と2型の糖尿病患者の数を

発症(診断)時年齢別に比較したところ、意外な事実が浮かび上がってきたのです。


1型糖尿病の発症は13歳ごろをピークとして、その後は徐々に新たな発症は減少していきます。

一方、2型糖尿病の発症は10歳前後から増え始め、13~15歳頃に

1型糖尿病の発症数と逆転します。


その後も2型糖尿病は年齢が高くなるにつれて増え続け、

高校生以後はむしろ2型の方が目立つことが分かったのです。


東京都が全国でも最も早く74年から実施している学校検尿での

尿糖検査で見つかった2型糖尿病の小中学生の数は74~80年には

児童生徒10万人あたり1.73人でしたが、81~85年になると

3.23人に急増しています。


このように、80年頃を境に2型糖尿病の子どもが増加しているのです。

同様の傾向は他の地域でも報告されています。

横浜市では学校検尿で見つかる2型糖尿病の子どもの数は10万人当たり約5人にも上ります。

この数字を基に試算すると新たに糖尿病と診断される

小中学生は全国で毎年約600人に上るのです。


他のデータと合わせて推定すると、

18歳未満の2型糖尿病の患者は全国で少なくとも3000人~4000人は

いるだろうといわれています。

肥満と痩せ過ぎ 2

≪前 回 補 足≫

福岡秀興氏(東大大学院助教授・産婦人科医)は

『やせた女性は低体重児を生みやすく、

やせた女性から生まれた子供は肥満になりやすい体質をもち、

将来、糖尿病や心臓病などになる危険性が高まる』

と指摘しています。


英国では

『出生時の体重が少ない子供ほど、成人後に心臓病による死亡率が高い』

という調査結果がでています。



バーカー説(英国・サウザンプトン大デビット・バーカー教授)



妊婦の「やせ」やダイエットなどで、胎児に栄養不足が続くと

栄養を効率良く使おうとするほか、筋肉の元になる細胞が増えない。

すると、出生後に食事で脂肪をためこみやすい体質になる。

この体質になると、肥満になり、生活習慣病をおこしやすくなる。

と提唱し、世界的に認められつつあります。


☆胎児は脳や心臓など重要な器官から栄養を消費します。

日本の現状は、子供の肥満はこの30年で2~3倍に増加しました。

一方、やせ過ぎの20歳代女性の比率は21.4%と、

20年前より約7ポイント増加しています。

赤ちゃんの平均出生体重は、この20年余で2%程度減少しており、

妊婦の妊娠中の体重増加も東京都のデータによると

1993年の11.2キロから97年には10.7キロに減少しています。


対 策は

今、氾濫しているダイエットの広告などに惑わされることなく、

女性の方は健康的なダイエットを心がける必要があるように思います。

そのためには

『ミネラル・ビタミンなどの栄養素を含んだバランスのよい食事に努め、

また、有害ミネラルなど有害物質をデトックスして基礎代謝を高めること』です。

2007/10/15

肥満と痩せ過ぎ

今の30歳代が誕生した頃、日本は既に食習慣が変わりつつありました。

20歳代以下になると、誕生したときから、ハンバーガーやフライドチキンの
チェーン店が当たり前のように存在し、
私たちがコンビニに行けばすぐに食べられる添加物いっぱいの加工食品が並んでいました。

今では、忙しいお母さんが片手間に作る食事より、
ファミリーレストランのメニューのほうが好物という子供が多くいます。

私たちが知っておかなければならないことは、ハンバーガーとかスナック菓子などの
ジャンクフードやファミリーレストランの食事・コンビニの弁当などの多くは
調理過程で栄養バランスが崩れていたり、塩分と糖質と脂質に富んだカロリーが高いだけの
栄養素が乏しい食べ物だということです。

栄養バランスが崩れた食べ物や家庭での「好きなものだけ型」といった
偏った食事は子供の体に徐々に悪影響を及ぼしています。

この20年間で子供の肥満傾向児は1.5倍になり、
やせ傾向児は2.6倍になっています。

「肥満」の原因は運動不足と偏った食事にあるといわれ、
今まであまり関心が持たれていなかった「やせ」の原因の多くは
偏った食事による栄養不足にあるといわれています。

最近、和洋女子大学の村田光範先生を始め、
多くの研究者が警鐘を鳴らしているのが「やせ」の急激な増加です。

「やせ」は生活習慣病である骨粗鬆症になりやすくなり、
「やせ」の増加は今現在1100万人いると推計される骨粗鬆症の人を
もっと増加させると懸念されています。

さらに問題なのは、「やせ」は本人だけでなく、
次世代にも健康障害をもたらす可能性があるということです。

日本での研究では女性が痩せたままで成長し、妊娠した場合
子供が低体重で生まれる可能性が高くなるといわれています。

また、欧米の研究において分かったことは、胎児は子宮内の栄養不足から
取り込んだものを出来るだけ消化しない体質になり、
生まれてからもこの体質はかわらないというのです。

このような体質になると栄養を溜め込んで 太りやすくなり、
生活習慣病のリスクが高まるといわれています。

事実、欧米の最近の研究で、この体質になると他の人に比べて、
心筋梗塞や狭心症になるリスクは最大3.6倍、
糖尿病になるリスクは最大2.5倍になる と報告されています。

私たち親はこの事実を直視して『子供の健康を守るため』に、
家庭での食生活をバランスのとれたものにする必要があるように思います。

<追 記>

子供の肥満傾向児は12歳児全体の11%、
やせ傾向児は12歳児全体の4.5%に増加しています。

2007/10/14

肥満

日本において『飽食の時代』が到来して久しくなります。

最近では小学生においても肥満の子供が増加しています。
そして、今、日本では高齢化社会が到来し、中高年の肥満が問題になっています。

肥満になる原因の殆どは「食べ過ぎ」と「運動不足」にあるといわれ,、
肥満は「メタボリックシンドローム」の大きな要因になっています。

また、肥満は高血圧・高脂血症・糖尿病などの生活習慣病
を引き起こす要因にもなっています。

そして、肥満は腰や膝を痛めたり、息切れなど心臓や肺への負担を増します。
時には睡眠時無呼吸症候群を生じることさえあるのです。

このように肥満は私たちのエンジョイライフの大敵なのです。

そもそも、中高年になると筋肉量の減少などにより、
生命維持に必要なエネルギーである毎日の基礎代謝が減る上に、
忙しさから運動量が減少気味になり、若い時と同じ食習慣でも肥満になるのです。

とりわけ、中高年の女性の多くは肥満になると
体の脂肪がセルライトになり、痩せにくくなります。


それでは、私たちが肥満を解消するにはどうすれば良いのでしょう?


当然のことながら、食べ過ぎ・運動不足という生活習慣の改善と
高脂肪食を出来るだけ控えることが大事になりますが、
私はなかでも、常日頃から、食事において「よく噛むこと」と
今の食生活で不足している「ミネラルをサプリメントで摂取すること」が
大切ではないかと思っています。

というのも、「よく噛む」と脳の満腹中枢が刺激されて肥満を防ぐ働きをし、
また、「ミネラルを摂取する」と、細胞の働きが活発になり、
生命維持に必要なエネルギーである基礎代謝が上昇、肥満解消に働くからです。

あくまでも、私たちが減量しようとするときは
絶食など短期間に無理なダイエットをするのではなく、
生活習慣の改善を気長に続ける中で実現することです。

無理なダイエットはさまざまな弊害を体にもたらす可能性があるのです。

<追 記>

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者は国内で約200万人と推定され、
肥満傾向の人や大きなイビキを指摘される人は要注意です。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは一晩に10秒以上の
無呼吸状態が30回以上あるか、または睡眠1時間当たり5回以上あることなどが
病気の目安となります。

発症原因には睡眠中に無意識のうちに舌の奥などの内側部分が垂れ下がり
空気の通路となる気道を塞ぐことで起こるほか、
脳の中枢部分の働きに異常があるケースもあります。

無呼吸になると眠りが分断されるため睡眠不足になり、
日中の眠気や疲労感が増します。

セルライトは皮下脂肪が変質したものです。
セルライトはリンパ液の流れが悪くなり、その脂肪細胞に水分が滞り、
老廃物が溜まることで肥大化していきます。

老廃物がたまり続けたセルライトはそれぞれがくっつきあい、それを
コラーゲンが一塊に包み込んでしまいます。

このような状態になると、ダイエットで減らそうにもコラーゲンでガチガチに固まっており、
まともにエネルギーとして燃えず、なかなか減りません。

肥満症

肥満とは過食と運動不足によって体重が増加した状態をいいます。

欧米や国際的な基準では体格指数(BMI)30以上が肥満とされ、、
日本ではBMIが25を超えると肥満とされています。

そもそも、肥満というのは体格の状態のことをいい、
それだけで病気というわけではありません。

ところが、肥満になると
高血圧・糖尿病・高脂血症・痛風・高尿酸血症・膝関節痛・腰痛・
睡眠時無呼吸症候群などの障害の頻度が増加することが知られています。

肥満症とはこのような健康障害を伴った肥満のことをいいます。

肥満になると、往々にして生活習慣病の原因になります。

しかし、太っていても生活習慣病を持たない人もいます。
この間には脂肪の蓄積場所に違いがあることが分かってきました。

生活習慣病の発症には、皮下脂肪に比べて、腸の周囲にある腸間膜などを
中心として、腹部の内臓の周囲に蓄積する内臓脂肪の方が
大きな影響があると言われています。

最近の研究で、脂肪細胞が脂肪を貯蔵する機能の他に、
さまざまな物質を分泌して体の機能にいろいろな影響を
与えていることが分かってきました。

これらを「アディポサイトカイン」といい、
食欲を抑制するレプチンやインスリン抵抗性を改善して
動脈硬化を抑制するアディポネクチンなどがあります。

内臓脂肪が蓄積すると、これらの分泌のバランスが崩れ、
動脈硬化が起こりやすくなり、高血圧・高脂血症・耐糖能障害の発症にもつながるのです。

これらの疾病は狭心症や心筋梗塞・脳梗塞といった病気の危険因子であり、
内臓脂肪の蓄積はいくつもの動脈硬化の危険因子を同時にもたらすことになるのです。


<追 記>

肥満の判断基準として主に使われているのは
体格指数(Body Mass Index=BMI)呼ばれる指数です。

日本の基準が欧米や国際的な基準より厳しいのは
日本人が欧米人に比べ軽症の肥満でも肥満による健康障害が起こりやすいからです。