国連は2006年12月糖尿病の撲滅を目指す決議を採択し、
糖尿病をエイズと並んで国際社会が立ち向かうべき重要課題と位置づけました。
子どもの糖尿病が今、世界的に注目されています。
というのも小児期に起きることが多い1型糖尿病だけでなく、
食事や運動など生活習慣とのかかわりが深い2型糖尿病が増えているからです。
かつては子どもの糖尿病といえば1型糖尿病がほとんどで、
子どもの2型糖尿病は少ないと思われていました。
ところが、東京女子医大糖尿病センターが1型と2型の糖尿病患者の数を
発症(診断)時年齢別に比較したところ、意外な事実が浮かび上がってきたのです。
1型糖尿病の発症は13歳ごろをピークとして、その後は徐々に新たな発症は減少していきます。
一方、2型糖尿病の発症は10歳前後から増え始め、13~15歳頃に
1型糖尿病の発症数と逆転します。
その後も2型糖尿病は年齢が高くなるにつれて増え続け、
高校生以後はむしろ2型の方が目立つことが分かったのです。
東京都が全国でも最も早く74年から実施している学校検尿での
尿糖検査で見つかった2型糖尿病の小中学生の数は74~80年には
児童生徒10万人あたり1.73人でしたが、81~85年になると
3.23人に急増しています。
このように、80年頃を境に2型糖尿病の子どもが増加しているのです。
同様の傾向は他の地域でも報告されています。
横浜市では学校検尿で見つかる2型糖尿病の子どもの数は10万人当たり約5人にも上ります。
この数字を基に試算すると新たに糖尿病と診断される
小中学生は全国で毎年約600人に上るのです。
他のデータと合わせて推定すると、
18歳未満の2型糖尿病の患者は全国で少なくとも3000人~4000人は
いるだろうといわれています。
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